関東一円に落下した謎の発光体により想念・・というより妄想が現実化するというカオスな状態に。主人公の兄弟の家にも発光体が落ち、というか家屋に直撃し、兄の体は文字通りバラバラに。しかし死の直後にエロバイオレンス漫画の女性主人公で自慰をしていたことにより彼はその女性キャラの姿となって復活する。
主人公たちが状況をつかみきれない中、危険回避に奮戦するところから始まるのですがかーなーりいきあたりばったり。冷静だけど素でボケる兄と、うろたえつつツッコむ弟のコンビネーションが絶妙。ほかのキャラもどこかしら間が抜けていて、切迫しているはずなのに笑うところしかないという。
世紀末サバイバルなSF的状況ですが、シリアスではなくエロでバカな雰囲気、キャラはハイテンションだけど読み手にはどこか脱力感を助長させる内容。
コスチュームのせいか女性キャラになった兄の絵面が妙にイロっぽいな（笑）そういう漫画の主役だから当然か。
事態はくるくる動きテンポがよく退屈させない仕様が見事。こういうノリは好き。
しかし誘爆発作といいこれといい、帯の凝りようが半端ないですね。
吉田蛇作
シリウスコミックスネメシス全２巻 / 講談社
ジャンル：青年・SFアクション / 好み度：★★★★☆