ホーリーブラウニー 六道神士 


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「神様」の指示で動くメルヘンファンタジーの住人ピオラとフィオの物語。一話完結形式の総じてブラックユーモアストーリーです。
主人公たちは神様のしもべでファンタジーな存在で、お仕事はいわゆる「こびとの靴屋」なのですが、その内容は未来の技術を用いたり、彼ら自身(彼らの持つ感覚)の描写や設定もデジタルに近く、かなりSF要素も入っていたりします。真面目で夢見がちで常識的な突っ込み役のピオラと、要領がよくいろんな意味で達観しているボケ役のフィオのどつき漫才は強烈。
内容はブラックほのぼの、激しくせつない系、痛いえろ系、ダーク昔話系、壮大SF系と各種とりそろっています。ブラック系の話では因果応報という言葉が頭を駆け巡り、感動系は本当にしんみりとした気持ちになります。なにせすごくいい話だなあと思うものもあれば痛すぎる話もあったりで、面白いのですがちょっと人におすすめしにくいというのが正直な感想。個人的に女性が痛い目にあっている話はかなりつらいです。やはりこういう話の方がアンケートではいいんでしょうか;
最終エピソードは怒涛かつ奥の深い〆でした。過去の1つ1つの話を読み直したくなり、扉云々のくだりと彼らの仕事の始まりに深い感慨を覚えました。

六道神士
ヤングキングコミックス全6巻/少年画報社
ジャンル:青年・ブラックユーモア / 好み度:★★★★★