第七女子会彷徨 つばな 


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友人関係にある女子高生2人を中心に繰り広げられるなんでもないはずの日常を描いた奇天烈系SF。
女子高生2人の視点から日常を描く、1話1エピソード完結形式の連作。・・なんですが、設定した時間にきっちり起きる事ができる目覚まし時計などの某ネコロボ的便利アイテムが日常に使われていたり、一般家庭にシェルターがあったり、いきなり怪獣が出たり、そもそもの2人友人関係のなれそめの制度など、どこかなんか変な世界観。
読み進めていくうちにああSFなのかと納得。最初に全部ネタをばらさず徐々に小出しにし、気がつくと想像していた世界とまったく違うものでしたという感じ。見世物などでおおっと感じる楽しさというべきか。うまく表現できない;
読者にとっては非日常的な展開に淡々と飄々とした主人公2人の言動のギャップがたまらなくツボ。あと2人の女子高生らしいたるっとした会話の雰囲気もなんかリアルだなあと。
最近はファンタジー系の設定が主流なもんでこういうすこし不思議なF話はかえって新鮮なんだなあ。まあそういうのを抜きにして読んでいてくすっと笑ってしまう面白さが確かにあるタイトルなのですが。
やはり面白い「SF]を描く作家の頭の中ってすごいなと尊敬。

つばな
リュウコミックス全10巻 / 徳間書店
ジャンル:青年・SF / 好み度:★★★★★