小学校教諭の女性の引っ越し先の部屋の押し入れに居たのは、自らを妖怪と言うぶかぶかのワイシャツを着た少年でした。その日から女性と少年の奇妙な共同生活がはじまるのですが・・・。
生徒に怪談を語る小学校教諭の女性がこどもに怪談を聞かせている体だが、その怪談の内容は女性自身のことでありおまけに件の同居妖怪少年はこどもといっしょにその怪談を聞いているというちょっとエッジがはいったはじまりで物語の基本設定を読み手に語る構成。
まあ要するに少年は座敷わらし的なモノらしい。少年は女性以外には見えていないが物理干渉はできるし飯も食うというちょっとやっかいな設定(笑)少年は存在ならではの特殊能力を持っているが小生意気で悪戯もやっちゃうどこにでもいる悪ガキっぽいキャラで女性は年の離れた弟の面倒を見ていた経緯があるからかまー少年の面倒をなんのかんのとみているって関係性かなあ。
初見ではなんか設定と話の流れがうまく組み合わさっていない印象を受けたが何度か読めばなんとなく繋がってきた。ほのぼのシビア的な雰囲気のみでなく、キャラの心情描写も物語の構成もきっちり作られているように思う。ただやっぱり読んでいてあとちょっと何かが足りない印象が強い。それがなんなのかわからないけど。
吉元ますめ
MFコミックスフラッパーシリーズ全3巻 / メディアファクトリー
ジャンル:青年・コメディドラマ / 好み度:★★★☆☆