箱庭のソレイユ 川端志季 


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その日は小学生のときヒロインが通っていた美術教室の先生の命日。先生は他殺で犯人は当時ヒロインの親友の少年とされていた。
事件から5年後、ヒロインが墓参りした際亡き先生の弟の青年と出会い、刑期を終え出所した少年と再会したところから物語は始まる。
姉を殺した少年の動機と事によっては復讐したい青年、青年に惹かれつつ少年が犯人ではないと信じるヒロイン、ヒロインを護りたいと思う少年。恋愛要素とは別に過去の事件の真実が大きな伏線らしいサスペンス要素とシビアな人間模様が興味深い。人物相関と各々の立ち位置の設定を上手く活かし人間描写と物語を深くさせているように思う。
少年の言動からどうも事件にはヒロインが知らず関与してるっぽそう・・?謎の組み込み方が巧く続きが気になる構成。アールヌーボー風の表紙絵が個人的に好き。

川端志季
マーガレットコミックス全4巻 / 集英社
ジャンル:少女・恋愛・サスペンス / 好み度:★★★★☆