精霊が人間のパートナーとして存在する世界を舞台に、後に智将と呼ばれることになる少年を主人公とした物語。
ラノベ原作。精霊が存在し人間とパートナー関係を結ぶというファンタジー設定以外はけっこうリアルな軍隊・戦争もの、かな。敵を駆逐するだけの話でなく主人公の所属する軍内部が腐ったところもあるタイプの話。主人公は自堕落で昼行灯な言動を行い、戦闘能力も低いが実は知恵が回る頭脳派という設定。後に智将と呼ばれるという前フリがある。
内容というか作風はけっこう重厚な戦記物の印象を受けるがそれにしては細々としたところで矛盾というか違和感がある作品だった。内容にあわせてか作画も萌えとは対局の硬派な絵柄なのはいいのだが女性キャラの見た目の魅力が薄いのはいかがなものか。アクションの作画は流麗で見応えがあった。
精霊の姿がマスコットなビジュアルなのが気になった。原作挿絵からなのか、実体を持つという設定ゆえかわからないが、物語がリアルでシリアスな内容なだけに違和感がぬぐえなかったのだが、こう感じるのは少数派なのだろうか。
それにしてもマッドハウス制作にしては地味な印象を受けるのは気のせいか。いや地に足のついた話でもいい意味でエンタメ性が強い作品が多かったもんで。
2016年BSフジ他放映全12話 / 堪能度:★★☆☆☆