カラダ探しシリーズ 村瀬克俊/ウェルザード 


カラダ探し  / カラダ探し 解をAmazonで見る

放課後に現れる「赤い人」のデスゲームに
巻き込まれた男子・女子生徒を描く学園ホラーサスペンス。
50年前に殺された少女の霊「赤い人」に纏わる学校の怪談が存在する高校が舞台。
学校で赤い人に遭遇すると肉体を8つに分解・校舎内に隠され他者に捜して貰うことになるという。
その高校に通う、友人同士と呼べるだろう間柄の男女数人が主人公たち。
内1人が赤い人に肉体を分解され、他の者がそれを捜すことになる。
ホラーデスゲーム系な話なのだが、そのルールというか舞台設定というかが結構独特に感じた。
肉体を捜す面々は夜の校舎に強制的に連れてこられ、
赤い人に捕まると殺されるが次の朝には復活する。
そしてまた夜の校舎に呼ばれる・・というループものでもある。
赤い人と遭遇した際などゲームにはけっこう細かいルールがあり、
主人公たちはそれを死に戻りを繰り返して自身で見つけていかねばならない。
理不尽なホラー強めのデスゲームの展開に妙な新鮮さとエグさを感じる。
死んで生き返るとはいえ死んだときの感覚は残っているし、
仲間内での疑心暗鬼やら乗除不安定による行動を起こす者が出たりで
人間関係がギクシャクする展開もお約束とはいえ見応えがある。
続きが気になるというより、これってどうまとめるの?と気になる話だった。
1巻だけ読むとほんと訳がわからないので読むなら全部まとめて
きっちり読んだほうがいいホラーものとしては秀逸なタイトルと言える。
続編にカラダ探し解もあります。
相関図とかけっこうややこしくてそのあたりは興味深かった。
昼は普通に学校生活、夜は理不尽なサバイバルゲームってのは違う作品でも
見たことあるけど個人的にはやっぱり設定に馴染むまでに時間がかかったなあ。
ケータイ小説が原作らしい。けっこう昔なんやね。
名前から外国の小説のリメイクと勘違いしていました。すみません。

原作:ウェルザード / 作画:村瀬克俊
カラダ探し全17巻 / カラダ探し解全5巻
ジャンプコミックス / 集英社
ジャンル:少年・ホラー / 好み度:★★★☆☆