アルカナ 小手川ゆあ 


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捜査一課の刑事ふたりは、ある爆破事件を捜査中に
自身の記憶が全くなく死者の声が聞こえるという少女と出会う。
事件の真相を死者から聞いたり死者の気持ちを具現化したりと
いった少女と刑事達の事件解決もの。
ミステリというよりオカルトバトルといったほうがいいのか?
霊が関わるだけに結末はもの悲しさっぽい余韻が残る。
2話目以降は、少女が霊の助けを求める声を聞き刑事達に告げ、
刑事達は無碍に出来ず捜査というながれ。
少女の能力で事件解決なので刑事達はきちんとした報告書が書けず
そのたびに左遷されてオチがつく一話完結形式。
このあたりの構成がなんというか昭和時代のアニメを彷彿させるなあ。
儚げ、でも芯が強そうなヒロインのキャラと軽めキャラ刑事たちの
対比はけっこう面白い。本筋もまあ読み応えがある。
後半は主人公刑事の守護霊も含めほぼオカルト系ドラマになっちゃって
ます。事件解決ミステリ主題かと思ったらこっちが主題だったのかなあ。
ラストはまとまってはいるものの若干投げっぱなしな印象も。

小手川ゆあ
カドカワコミックスエース全2巻 / 角川書店
ジャンル:少年・サスペンス / 好み度:★★★☆☆