ミュージアム 巴亮介 


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雨の日にのみ発生する連続猟奇殺人事件を描くサスペンスホラー。
犯人はカエルのマスクにレインコートの通称「カエル男」。
そのカエル男と彼を追う警視庁捜査一課の刑事を中心に展開される。
被害者はある事件の裁判の裁判員だったことが判明し家出した刑事の妻もその裁判員だった。
当初は自殺した被告の親族による復讐とされるも、犯人は殺人を芸術とする人物と判明する。
犯人側の視点と刑事側の視点があり、犯人の殺人動機とその方法と
雨天限定の理由や刑事の家族も殺人対象になるなどの構成、見せ方も画面作りも秀逸。
特に話運びがスピーディーで息をつかせぬ展開なのが良かった。
人物描写もリアル。殺人方法は結構エグいので好みが分れるところか。
最後の犯人の最後の選択肢が考察しがいがあるというかいろいろと興味深かった。
後に未収録作品2本を加えた新装版も発表された。

巴亮介
新装版完本ヤンマガKCスペシャル全2巻 / 講談社
ジャンル:青年・サスペンス / 好み度:★★★☆☆