技術の進歩によりほぼ完全な性転換が可能になり、
18歳になると自身の性別を選択することができるようになった社会。
主人公の少年の幼馴染みの男子は性転換を希望し女子となっていた、
というはじまりの青春ものかな。
自身で選択したゆえかあっけらかんとした性転換した幼馴染に対し
寝耳に水の主人公はとまどうばかりだったが・・。
けっこう重めの主題だが思ったよりコメディというか気楽に読める作風だった。
つってもシリアス要素もあるし、性転換した人間に対する悪意とか賛同とか
現実社会でも見られる様々な軋轢や問題を彷彿とさせるエピソードも多々ある。
賛否はあろうが意欲的な作品であり、かといって気負いしすぎていない良作
だなと感じた。絵は可愛く読みやすい。
幾夜大黒堂
角川コミックスエース全3巻 / 角川書店
ジャンル:少年・ドラマ・ラブコメ / 好み度:★★★☆☆