引っ込み思案な性格で親友がいないと何も出来ないタイプの少女が主人公。
特にやりたいこともないまま受験期を迎える中、上野の不忍池で芸能の神・弁財天と遭遇する。
弁天は主人公が音を視覚で捕らえる能力を見いだされ弁天が持つ琵琶が変化した
エレキギターを託される。そんな始まりのロック音楽と青春の物語。
音楽が軸となる話は個人的に流して読むのが多いがこちらは妙に印象に残った。
弁天とか共感覚とかの要素があったからだろうか。
主人公が初心者なのでとっかかりがゆっくりかと思ったが
意外とトントンと話が進み、話に入りやすかった。
音楽要素以外でも主人公の親友の
共依存的な心情など青春というか人間関係の要素も入っている。
絵は可愛くて表情や描写など人物描写が多彩で登場人物が活き活きとしている。
弁天様が手前勝手なように見えて神様なだけによく見ているというのがちょっとツボだった。
渡会けいじ
角川コミックスエース全３巻 / 角川書店
ジャンル：青年・青春・音楽 / 好み度：★★★☆☆