大阪のスナックでママがビール瓶に躓き転んで死亡する。
その出来事からさかのぼること20年前、音楽業界で働く三十路の主人公の前に
件の死んだスナックのママであるおばちゃんが現れる。
その幽霊?こそ主人公の20年後の姿だったのだ。
・・というはじまりの精神のみタイムスリップによる人生修正話、かな。
先に人生を経験した自分自身のアドバイスを受けながら障害や壁を躱していく
という展開。RPGにおける2周目の選択みたいなかんじ。
前の人生の記憶が入ってくるではなく未来の自分が別人格でやってくる・・のは
昨今の転生ものでもちょっと珍しいかな?現代劇だとこちらのほうがしっくりくる。
で、危機を回避するとおばちゃん霊?の服装や装飾品などが変化していくというのも
達成感があって面白い。
あたふたとしながらも以前よりよい方向に進み生きる筋を見つけていく展開がすっとする。
同じ出来事でも視点が変われば別の要素が見いだせる。
ファンタジーな設定があるが主人公の取り巻く環境や人間関係や展開は奇を衒わず正統派。
青年向けだからか微妙に濃い演出が目立つけど。
北沢バンビ
ビッグコミックス全5巻 / 小学館
ジャンル:青年・ドラマコメディ / 好み度:★★★☆☆