デスレス 六道神士

Amazon
デスレスをAmazonで見る

ひっそりとした場所に祖父母たちとくらす地味目の女子大生は、祖父母たち不在の折地上げ屋が来襲し彼らに刺され殺されてしまう。そこに現れた女性二人。彼女らは人間ではなく人間の時間を食う妖怪で、ヒロインの残っているはずの寿命を喰らいにきた・・のだが、ヒロイン自身も知らない能力で妖の一人を取り込んでしまう。
そんなこんなで妖怪の女性と精神的に同居することになってしまったヒロイン、というはじまり。
ヒロインの特異能力が気になる出だしだが、とりあえずなってしまった状況に馴染むまでのすったもんだ、地上げ屋とか祖父母たちや友人達とのエピソードが綴られた後、少しずつ伏線が回収、謎が明らかになっていく構成。
物語の組み立てはあいかわらず巧く、登場人物の様々な側面が徐々に明らかになってくるのは見応えがある。またヒロインに起こる様々な状況からの精神状態の描写が秀逸。冒頭はぐるぐると考えすぎて停滞するので話が進まない感もあるにはあるが、その葛藤は物語において必須と思われる。ある程度話が進むとストレスにならないほどの流れになっていく。のっけから裸満載だが、設定上不要ではなくレーベル的にも含有量は妥当かと。

六道神士
ヤングジャンプコミックス全12巻 / 少年画報社
ジャンル:青年・ダークファンタジー / 好み度:★★★★☆