Fate/staynightの舞台設定と登場人物(主に主人の衛宮士郎)による料理漫画。
マスターやサーバントたちが冬木の街にわりと平和に暮らしている舞台設定で
衛宮士郎がつくる料理をセイバーをはじめとした面々がおいしく食べたり、
料理を覚えたい登場人物が士郎に教えてもらったり、他キャラが得意な料理を作ったり。
様々なパターンで繰り出されるほっこりなエピソードばかり。
本編はシリアスだが後に別口でゆるいノリのADVゲームもあったはずなので違和感はない。
イリヤ主人公のスピンオフやら別設定のゲームなど次々に出しているシリーズだが、
ついにグルメ分野にも進出か、と妙な感慨がある。
原作でも主人公の作る料理は絶品という設定があるので不自然ではないのだが。
料理手順は詳細かつわかりやすいし、幕間に詳細なレシピもついている。
機を衒った男飯でもアイディア料理でもない料理の基本を学べる内容。
平日のごはんからおもてなし料理まで幅広くリアルに使えるメニューばかり。
「今日何食べた?」並に現実に即した内容だなと感じた。
元ゲームを知らずとも楽しめるし料理初心者にはかなり使える作品だと思う。
これを読んで魚の下処理方法を初めて知りました。めっさ恥ずかしい;;
絵は原作絵をちょっと柔らかくしたような絵柄でとても好み。
キャラたちの食べたときや料理が完成したときなどの柔らかな笑顔が良い。
角川コミックス・エース1~ / 角川書店
ジャンル:少年・グルメ / 好み度:★★★★★