過去の内戦下で製造され、終結後も未だ都内に潜伏する戦闘用ロボットの回収を任務とする警視庁内の極秘チームが存在する。その部署に配属された刑事は、自分を護る人間型警備ロボットの青年とリスの着ぐるみを着たマスコットのような小ぶりなロボットSHIMAと出会う。
内戦終結後にロボットのマスターが都内に潜伏せよという命令を未だ守るロボットたちが回収されていない現状。見目が麗しいなどの理由から金持ちの好事家などに匿われている場合がほとんどということでなかなか居場所が特定できないのが理由のよう。
表紙にいるリス着ぐるみを着たロボットSHIMAを見るに、「しゅんにゃん」のスピンオフ作品といっていいのかな?ロボット製作会社も同じ企業みたいだし。先にしゅんにゃんを見るとちょっとギャップに驚くとともにマスコットみたいなロボットがハードボイルドなキャラにしっくりきているのも驚く。
設定だけ見るとハードボイルドだけど絵柄と作風とロボットはみな美形とかマスコット的なキャラもいたりで若干ゆるめなノリ。アクションや陰謀とかというよりロボットたちの存在意義とか、それを見るちょっと間の抜けたというか裏表のない感のあるキャラの主人公との関わりなどを含めたドラマのほうが肝だからか。
思ったより構成とか設定はよく出来ていると思う。主人公の捜査における役どころとか当人がそれをよくわかってなかったところとか。まあSHIMAが可愛いの一言に尽きる話でもあるかもしれない(笑)
祀木円
KCITAN(KCx)全2巻 / 講談社
ジャンル:少女・ドラマ・ハードボイルド / 好み度:★★★★☆