ホーンテッド・キャンパス(角川コミックスエース)櫛木理宇・吉田宙丸・ヤマウチシズ
昔から霊が視える男子はそれらに常日頃近寄らないようにしていたが、同じ大学の片思いの女子と親しくなるために彼女が入ると言ったオカルト研究会に入るというはじまり。断腸の思いで研究会に入ってみたら会には様々な霊絡みの依頼がやってきてそれを解決する羽目になる展開。会の他の面子もキャラがくどくなくさりとて印象が薄いわけでもなく良く出来ている。事件解決と主人公の恋愛の進捗が物語の軸のよう。オカルトミステリとしては良く出来ているし読みやすい。原作小説がしっかりしているのと作画担当が描き慣れているからかなと。複数巻。★★
青鬼元始編 (角川コミックスエース)noprops・黒田研二・鈴羅木かりん
原作はRPGツクールXP製のフリーホラーゲーム。それを元にオリジナルの物語を構築したコミカライズらしい。虐げられた少年が願いを叶えるため悪魔召喚の儀式を行うも、超現実主義で秀才のクラスメイトの男子に見られたことに戸惑う。というのも儀式を見られると呪いが自分に返ってくるからだ。いろいろあって主人公が呪いたい相手とその仲間、儀式を見た男子、主人公が洋館に閉じ込められ人間を食べる目の大きな青い鬼と遭遇する流れ。ホラーサバイバルの定番な内容だが世知辛くも生々しい人間模様とバケモノの不気味な存在感が絶妙。幼い姉妹が屋敷にいたのは唐突だったが伏線かな。原作を知らずとも読めると思う。複数巻。
おれと一乃のゲーム同好会活動日誌(MFコミックス アライブシリーズ)葉村哲・森みさき他
同名ラノベ原作。舞台はごく普通の高校。現代社会の日常では全く使い途のない異能(ファンタジーにおける魔法っぽい技)を持つ女子2人と主人公の男子1人がゲーム同好会を作りそこで他愛ない会話をしたり遊んだり異能をぶつけ合ったりする。厨二的な要素を詰め込めるだけ詰め込んだ可愛い女子のボケに男子がツッコむ会話ややりとりを楽しむ内容でいいのか。個人的には何度読んで話が頭に入らない;あの頃の美少女ラノベにあるあるだったグダグダ感は堪能できる(褒)