たいようのいえ タアモ 


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両親は多忙で不仲な家庭の少女。少女の状況を知る隣家は家に迎え入れ夕食も共にすることもあった。
だが少女の両親は離婚、一方で拠り所だった隣家の両親も死亡する。
隣家は長男が家に残り弟妹は親戚の家へ。少女は父親側を選んだが父親も再婚し家の中での居場所を失う。
そんな中、隣家の長男が少女の状況を知り自宅へ来ないかと話す。
隣家の長男と主人公の少女、年の差があり幼馴染みの二人の疑似家族ものになるのかな。
そして暮らしていくうちに主人公は長男に恋愛感情を芽生えさせていく。
家族ドラマを隣家の弟妹、主人公の父親とその家族、長男がほのかに片思いしていた同僚の女性など
が絡んだ恋愛要素も展開されていく。
主人公は経験を多分に入れた携帯小説を書いておりそれ絡みのエピソードも多分に用意されているのだろう。
女性漫画の冒頭は無体な展開が続くことが多いがこちらはことごとく居場所が失われるという;
主人公の境遇は難儀すぎるが、愛を全く知らないわけでななく歪んではいないところが良い。
物語が進むにつれ続きが気になる要素が増えるところは読み応えがある。著者の力量は高い。

タアモ
デザートコミックス全13巻 / 講談社
ジャンル:女性・ドラマ / 好み度:★★★☆☆