久保田誠人は飄々とした態度と度胸と行動を買われヤクザの組の年少組リーダーとして雇われるものの、彼を慕っていた組員の死をきっかけに脱退した際に、右手が獣化し路地裏に転がっていた時任稔を見つける。
そんな始まりのアンダーグラウンドサスペンスアクション。話の根幹は謎のドラッグをめぐる二人の物語。
1巻ほとんど誠人の人となりとか行動を描いていて本筋にやっととっかかるところで次巻という。
主人公ふたりを取り巻く状況と言動の描写が荒んでてカッコイイ。誠人の病んでるとしか感じない気質が印象深い。元の連載していた雑誌のカラーのためかちょっとBLぽい雰囲気もあるにはある。
正直、物語自体は進みが遅くて今ひとつなのだが、シャープで圧倒的な画力とスタイリッシュで重厚なキャラ描写と画面構成に魅了される。
主人公たちは私立荒磯高等学校生徒会執行部の主人公二人と同じキャラだが作品同士の繋がりはない模様。
徳間書店キャラコミックスから一迅社ゼロサムコミックスに変わっている。
峰倉かずや
ゼロサムコミックス1~ / 一迅社
ジャンル:少女・クライムサスペンス / 好み度:★★★☆☆