記憶喪失だと言うサッカー選手と、彼を売り込むスポーツエージェントの話。
一話目というか導入のエピソードの主格は留学中の女子大生。バイト先には自分が記憶喪失だという東洋人らしき青年がいた。言葉や風貌はどう見ても日本人だが箸が使えず自身が日本人だと確信が持てていない様子。記憶喪失というのもあるのか茫洋として困惑してばかりの青年は、ある才能を持っていた。
ボールの扱いとサッカープレイの抜群なセンス。彼を売り込む交渉人がおり、交渉人は窮地に立ったチームに青年を売り込むという過程。
サッカー選手には大体専門というか得意のポジションがあるのが一般だが青年はどのポジションでも類い希なる才能を発揮するというところが面白い。選手の能力のみならずサッカーの試合の組み立てとかロジカルな面も多分にあり興味深い。チームを救うというよりチームの弱点を金にするというと泥臭いかんじだがプロ相手なのでむしろビジネスライクでわかりやすいと感じる。
スポーツものはあまり食指が動かないのだがこちらは続きが読みたくなる作品だった。
草場道輝
ビッグコミックス全17巻 / 小学館
ジャンル:青年・スポーツ / 好み度:★★★★☆