人間社会の中に混じって普通に暮らす妖怪達のエピソードコメディ。
メガネからレーシックを諦めコンタクトに変えた百目のＯＬ、
山並みに大きな体躯のダイダラボッチの学生時代のお話、
器用に体を巻いて人型ぽくして友達と遊ぶ一反木綿などなど。
各々の妖怪の特性をうまく話に組み込んだりオチに使ったりしている。
どの話の妖怪も友人や異性とのつきあいがいまいちうまくない場合が多々あり。
これ妖怪キャラだけど現実の人間関係であるあるなネタだよなあと。
確かにあまりお友達になりたくない言動なんだけど演出がせつなくて泣ける。
ＯＬさんはつきあい云々は関係ないけど百目近眼って辛すぎんか。
幕間の企画書コラムも中々に面白い。著者の企画書作りが好きってあたりは本文でも
垣間見えている気がする。
宮川さとし
バンチコミックス全２巻 / 新潮社
ジャンル：青年・コメディ / 好み度：★★★☆☆