刻刻 堀尾省太 


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主人公の女性の家は、ぐうたらな父・ニートの兄、就活中の主人公に
息子を持つ働き者のシングルマザーの妹あとは離れに住む祖父がいる。
そんな家庭内のやりとりの後、ニートの兄が甥のお迎えにいく途中に
兄と甥は何者かに誘拐されてしまう。
彼らを助けるべく、祖父はある石を持ちだした。主人公の家系は
時間を止め、止めた世界で動ける能力があり祖父は空間移動できる能力も有することがわかる。
そんな始まりのサイキックSFサスペンスといったところか。
誘拐の目的は家にある件の石であり特殊能力。それを信仰とする宗教団体と主人公家族の対決
という図式でいいのかな。なのでノンストップでハラハラな展開が続く。
家族の能力以外にも時間が停止した空間を守る存在とか能力の説明とか興味深い要素も
多々あり。読み応えのある作品と感じる。

堀尾省太
モーニングKC全8巻  / 講談社
ジャンル:青年・SF / 好み度:★★★☆☆