幕末の江戸。若く才能がある市村伊佐衛門と名家の血筋だが演技が今ひとつとされる河原崎権四郞を
中心とした歌舞伎の世界の物語。
多分後の有名な歌舞伎役者がモチーフとなっているんだろうとは思う。
歌舞伎に関しては知識は全くないが、知らずとも引き込まれる話だった。
絵は耽美というか艶があるというか。線はシャープで描き込みがすごい。
人物描写がいい意味で人間くさく読み応えがある。
歌舞伎のライバル同士のふたり。双方、自身が自覚しない優れた要素を相手が知覚している、
という間柄は萌える(笑)
微妙な時代ゆえ、様々な物語の要素が組み込まれていくのだろう。
紗久楽さわ
ビームコミックス4巻 / エンターブレイン
ジャンル:青年・時代・ドラマ /好み度:★★★☆☆