パズル 山田悠介 三部けい 

進学校で女性教諭が武装集団に捕縛され、集団のトップらしき人物は、
特に優秀な生徒が集められている特別学級の生徒達にあるゲームを持ちかける。
昨今多く出ている強制的、かつある一定のルールに基づく理不尽ゲームに近いが、
ある条件下の生徒を対象に、かつ参加は自由というちょっとテイストが違うはじまり。
報酬は教諭の解放で、冒頭の教諭の言動や自由参加というのもあり、一見誰も参加しなさそう
ではあったが、それでも数人が集まりゲームが開始される。
ゲームの方法は校舎内に隠されたパズルのピース200個を集め絵を完成させること。
一見難解そうだがわりとあっさり集められていく。
当初はバラバラだった参加者は、ピースを集めることよりも犯人の意図と目的のほうが
重要というか意味がありそうで、それを突き止めるため団結していくかんじかな。
各方面の名言の台詞が多くそれにより話を進める構成。他作品でもたまに見かけるけど
これが初めなのかな。
小説のコミカライズだが展開は原作と違うらしい。三部けい自身けっこうこの種の
サスペンスを描く人なので期待する。

原作:山田悠介 漫画:三部けい
角川コミックスエース全2巻 / 角川書店
ジャンル:サスペンスミステリ・青年 / 好み度:★★★☆☆