怒られて、ごちそうさま♪ (バンブーコミックス 麗人uno!コミックス) 高田ロノジ
表題作は、バツイチで息子と二人暮らしのさえない商社マンと彼の息子が所属する少年野球チームの監督の話。真面目不器用リーマンと元ヤンパツキンキャラの組み合わせ。監督は見た目に反して家事が完璧でなんのかのとお世話になるうちにというかんじ。Ｈ最中に攻が怒られるからこの題名か。なるほど。人間関係における潤滑剤の息子があざとくていい仕事してます。同時収録はその夜は１０年目・ひねくれもののいいところ。幼少時に三十路男性に告白してからも一途に思い続ける大学生の話と老舗旅館の息子と小説家の幼馴染みＢＬ。絵柄の等身は高めでガテン系寄りかな？がっちり系で線画の処理が丁寧。でもショタキャラも巧いね。テンション高めなキャラが多いので若干嗜好が違うけど読み応えがある話だった。
これもひとつの愛のかたち (バンブーコミックス Qpaコレクション) なるせいさ
表題作シリーズほかBonita Pinkを収録した作品集。表題作は下着デザイン事務所を舞台に、業界で気鋭の社長と社長に憧れて入社した新入社員の話。ひょんなことから社長と接することがありオンとオフのギャップに憧れから恋愛に発展しって展開。Ｈ展開がちと強引だが可も無く不可も無く。感情描写はちょっと物足りないかな。社長が著者の既刊のキャラと兄弟のようでスピンオフ的な話もあり。Borita Pinkは自分がゲイなのかもと感じていたが相談相手が居らず確認のためゲイバーに入った男子高校生がバーで出会った大学生と・・という話。真っ直ぐな男子とスマート系プレイボーイキャラの大学生。大学生の、終始スタンスを崩さない大人の対応ってのがモテキャラの描写なのだろう。ＢＬ描写はわりと多め、かな。
ひとめ惚れの落とし穴 (バンブーコミックス 麗人uno!コミックス) 八川キュウ
ひとめ惚れの落とし穴・お兄ちゃんの恋人・迷える飼い主様のオネダリ・好きはノートに愛はカラダに・手に余る生徒で・ひねくれ猫を飼う方法などを収録した短編集。表題作は、ダメ元で廃れたハッテン場に散歩していたタチ系青年はそわそわするリーマンを誘うが、相手もタチだったというはじまりの話。もう関係はないだろうと思っていたがＨなしのデートに誘われ付き合う内に・・というかんじ。タチ専門が初めてネコになる展開が本来のキャラとのギャップがあって初々しい。あとは兄弟の話、拾われた男系の話、ノートの貸し借りで始まる話、などなど短編ながら突き抜けずかといって定番に固まらないいい案配の物語構成が好みだった。生徒と先生の方言ＢＬはちと展開が早いなと思ったけど。★★
