洒落たカフェの女主人と幼馴染みの年下男子の物語。
舞台設定というか人物相関が少々複雑。
舞台は昔から営業しているご近所の常連さんに愛される系のカフェ。
現店主は清楚な美人。元々は彼女の父母がやっていたが鬼籍に入ったので
娘が継いだ形。また常連が主体の経営なので営業時間は決まってはいるけど
営業時間と休憩時間が細かく別れている。
朝の時間帯には、カフェ店主が家ぐるみでつきあいがあった店の真裏にある
家の住人が朝食を摂りに来る。食事代を勉強するかわりに
その家の男子高校生が店を手伝っている、という設定。
男子高校生もカフェ店主も互いに好意はあるが恋心と自覚していない状況で、
風邪の介抱とか男子高校生が好きな女子の登場とかカフェ店主にアプローチをする
飲食業の男性とかを通して双方に意識させていく構成のよう。
女性漫画あるいは少女漫画的な内容だが、舞台背景と日々の生活においての
地に足がついたしっかりとした設定と大仰な演出を使わずドラマティックに
魅せる著者の作風は秀逸だなと感じた。幕間の4コマも面白い。
犬上すくね
バンブーコミックス全3巻 / 竹書房
ジャンル:青年・恋愛 / 好み度:★★★☆☆