月嶋教授の"世界の成り立ち"を考える 扶持田一寛/あかほりさとる 


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「神話学」という学問がある世界の日本。その神話学を学びたいと思っている主人公の少年は、その筋の権威とされる教授と出会ったことから、「世界の成り立ち」に関わっていくことになる。
一般的に見られる生物をアウターと呼称するのに対し、人の内部に入り込む生物をインナーと呼ぶ。
特徴を言葉で表すと同じだがその姿は全く違うし、インナーは人間の内側に入り込み悪さをするみたいなかんじ。うーん説明が下手ですいません;
ネタバレになりますが、主人公は人類の記憶を正確に保持しており、件のインナーの姿を認識できるゆえに、インナーの蒐集と世界の成り立ちを知りたい教授に、いいように関わらせられている印象。
インナーの造形は印象的というかクリーチャー?デザインとしては好きかも。
教授は黒いです。主人公、教授尊敬してるけど自分の関心事以外の冷酷さが突き抜けてます。ちなみに教授の秘書?の美女3人もアレなファンタジー設定あり。
いろいろと飲み込みづらいファンタジー設定てんこ盛りだけど読み進めて行けたのは、原作者の作品のノリにに慣れているせいなのか。本当に良くも悪くもあかほり節だなあという(笑)胡散臭い男性キャラに普通じゃない美女3人の図とか懐かしいの(笑)
それにしても主人公は美少女と見まごうほどの可愛らしい風貌という設定には意味があるのか・・。
いろんな意味でツッコミ所ばかりですが、あかほり原作作品ではけっこう楽しめたタイトルでした。
設定だけ提供でほぼ作画担当の構成なのかもしれないけども。

漫画:扶持田一寛/原作:あかほりさとる
リュウコミックス全3巻 / 徳間書店
ジャンル:青年・ダークファンタジー / 好み度:★★★★☆