訪れると失ったものが見つかるという不思議な宿が舞台。
少女のような女将が営むその宿に案内人に連れられてやってくる
客のドラマが物語の主軸。宿の面々はその語り部と言ったところか。
客は何を捜しているかわからなかったりと様々な事情とか状況で
宿にやってくるのだが・・・。
舞台設定や物語の基軸などはわりと良くある定番の内容なのだが、
客が「どちら」側なのかけっこう後になるまで迷う構成が秀逸だなあと。
一話完結形式だが各話がそれぞれ物語に対してなくてはならない役割分担が
あるというか、通り一遍の同じ話の羅列ではなく
どの話も物語にとって必要不可欠と感じさせる構成が見事だなと感じた。
穂積
フラワーコミックスα全3巻 / 小学館
ジャンル:女性・ドラマ / 好み度:★★★★★