文明が崩壊した世界であてどなく進む二人の少女の旅の物語。
真面目で冷静沈着系な気質で手先が器用・機械にも強く知識もそれなりにあり
旅の記録もつけていく少女と、運動神経が良く銃の腕もたちわりと適当な性格の少女。
主人公ふたりはミリタリーな服装、軍事で使う?半装軌車に乗り
戦争の武器や無骨な人工物が放逐され廃墟となった場所を延々と進んでいる。
おそらくは大きな戦争の結果ほとんどの人類が滅びた世界なのだろう。
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旅の中、彼女らの視点で残骸となったかつての文化・宗教・兵器・技術の痕跡
が描写されていく。
主人公たち以外に全く無人というわけではなく、終末の世界で自分自身の目的を
見つけ生きている人との出会いもある。
天候がほぼユキというのもありどこまでも静謐な世界に彼女らの他愛のない会話や
行動がほのぼのとすると同時に泣き笑いに似た感覚を覚える。
牧歌的な絵柄で終わった世界を描くバランスが心に染みる。
つくみず
バンチコミックス全6巻 / 新潮社
ジャンル:青年・ファンタジー / 好み度:★★★★★