ガットラー総裁はほぼ壊滅状態の母星を捨て新たなる安住の地として地球を手に入れようとする。マリンは総裁と同じ星出身ながら父の敵である総裁を倒すべく地球側に与する。総裁側には弟をマリンに殺され復讐に燃える女性アフロディアもいた。バルディオスを繰り戦うマリンだが...。
人間ドラマ主体のロボットアニメというべきか。家族愛や民族間の軋轢、男女の愛憎劇が鮮明に描かれています。これも主人公がもともと敵方の人間なのでそのへんの衝突があったり。互いに惹かれる者同士敵対する関係のマリンとアフロディアの少女漫画的ドラマ展開が印象的でした。そのためかロボットものの猛々しさと同時にトレンディドラマのようなせつなさがあります。
作画の絵柄のせいかロボットものにしてはキャラクターの年齢が高く感じ、大人の事情と恋愛を子供心に感じた記憶があったりなかったり。普段眼鏡をかけ、キャリアウーマンなアフロディアが髪をといて眼鏡をとったときのギャップが個人的に好きでした(笑)
多分再放送で見たんですがテレビ放映の最終回は、敵の策略で陸地が水没したシーンで完!という文字が出てびっくりしたなあ。当時大人の事情(おもちゃ売り上げ不振による打ち切り)なんて知らなかったのでしばし呆然とした記憶があったり。まあ、後に映画で補完されたそうですし、かなり後で発売されたDVDにはTV未放映分も収録されている模様。
1980年テレビ東京系放映全34話/1981年映画118分
堪能度:★★★☆☆