親友同士であり空手のライバル同士でもある修亜人と凱。空手選手権大会の決勝の試合中突然謎の閃光に包まれる。修亜人が気がつくとそこは異世界・天空界。そして突然、神甲冑をまとった凱が修亜人を襲う...。主人公の修亜人も凱もその世界の神軍の八部衆のひとりとして召喚されたんですがその世界の源である女神を参謀インドラが石化して天空界が崩れ始める。八部衆が主人公たち側とインドラ側とに別れて戦いあう...ってな展開です。
サムライトルーパーが和風星矢ならこちらはインド神話的聖矢なお話。このころ孔雀王でオリエンタルブームもあったからその辺の売れ筋要素を詰めてみました的な作品だったような。八部衆とかソーマとかキャラの名前もインド神話にちなんだものばかりでした。
現世で幼馴染な2人が闘いあう運命...というある意味女性に受ける悲劇性が根本にあります。それ以外も結構シビアでシリアス系な話が多かったですね。ラストのラストはかなりどんでんがえしかつ、しり切れっぽくてあちこちで反響がすごかったらしいです。あと人気キャラの奥方にキャラデザの人の名前が使われたことにもブーイングがあったとかなかったとか(笑)
バックボーンとかは結構いいものがあったのですが話の概要がさっぱりわからなかったのでストーリー方面は個人的にいまいち。まあ、観た当時、主人公側が周りに理解されないというパターンはあんまり好みじゃないというのもあったのですが。
この作品も女性に人気があってパロディ作品が多く発表されたなあ。物語の性質上、主人公2人シリアスパロディはとことん救いようのないものが多かったですね・・。
テレビ放映終了後、OVAが2シリーズ発売されました。
「 天空界メモリアルズ」はその名のごとくテレビ版の再編集OVA。当時はリアルタイムでTV東京系が観れなかったのでうれしかったっけ・・。なつかしい・・(笑)
もうひとつは「創世への暗闘」こちらはオリジナルストーリー、時系列的にはテレビシリーズ後になるのかな。人間界に八部衆がおりてるってパターンでしたっけ。少々あざとさが目立つなあと思ってたらシリーズ構成担当を見てちと納得(汗)そして中途半端なラストを思い出しさらに納得(おい)
正直ストーリーのほうは特筆すべきことはなく中身勝負というよりファンを対象にしたキャラビデオといったほうがしっくりくる出来。ファンタジーなキャラが現代社会で悪戦苦闘するコミカルなシーンしか覚えてないし・・。ウェイトレスのバイトをするレンゲの姿は必見だと思いますが。
天空戦記シュラト/1989年TV東京系放映/40話(内2話は総集編)
天空戦記シュラト 天空界メモリアルズ/1989年OVA/30分6話
天空戦記シュラト創世への暗闘/1991年OVA/30分6話
堪能度:★★★☆☆