少年カンちゃんがへんてこな顔を模した壷を拾う。それは魔王の一族が中に住む魔法の壷だった。クシャミをするとハクション大魔王が飛び出し、くしゃみをした人間は大魔王の主となるという。
くしゃみをすると魔王と主従関係が結ばれ再びくしゃみをしてしまうとその契約はリセットされるという設定。まあいまさら説明するまでもないですが。
アラビアンナイトのランプの精を髣髴とさせる魔王のキャラクターと彼が駆使する不思議アイテム。見てた当時は千夜一夜物語を知らなかったのでとても新鮮にだったなあ。子供のころはくしゃみをして魔王を出した人間が主となるとわかっていても子供にかしずくおっさんという図はとても違和感があった記憶が。まあ魔王のキャラがお人よし系だったからすぐになじんじゃいましたが（笑）
ドタバタギャグだけど教訓めいたテーマが織り込まれてて今見ると中々奥が深いストーリーです。最終回はこれこそ涙の最終回だよなあという終わり方でしんみりしてしまった。出会いと別れがあって人は成長するのです、みたいな感じ。
魔王の娘のアクビちゃんは可愛かったです（笑）最近に出てるリメイクで主人公になってますが。それにしてもしゃっくりをすると奥さんが出てくるというのは知らなかった...。しゃっくりって１度始まると中々おさまらないと思うんですが出たり入ったりが激しそうだ（汗）
1969年フジテレビ系放映全52話/堪能度：★★★☆☆