天才的なバスケの才能を持ちながらそれが開花し切れなかった柊仁成は自分のバスケを見出す原動力となった立花茜と出会い、共に無名の公立高校のバスケ部に所属していた。そんな中、柊は国体バスケチームから引き抜きの誘いを受けるが...。
一言で言うとバスケットの青春物語。自分らしく在れるまたは自分を活かせる環境が定まってないあがきとか共有できるものを持つ人間との出会いと会話とか、なんつーかバスケットスポーツモノというより青春モノの色合いが濃いですね。
絵はシャープで綺麗で安定しているし心理描写とか会話の間とか雰囲気あります。このテの青春モノって主観的につまんない場合が多いんですが、これは当たりだなと思うくらい良かった。エリート父兄との確執、すれ違いから来る誤解と衝突、ありがちな要素も見せ方次第ということなのか。
柊は部の練習がおざなりの茜に対し、茜にとってバスケは一過性のものでしかないのかという疑念を持つけど実は茜は柊に触発されて個人で特訓してたというシチュエーションとか観ると、なんかすれちがいの恋愛模様みたい...と思ってしまったのはヒミツです。
2002年OVA30分×2話/堪能度:★★★★☆