赤い家並みと白い家並みに分かれた小さな町鬼無宿。谺丈二は荒鬼源蔵を訪ね一人の男が町にやってくる。男の名は谺丈二。彼は排他的なその土地柄の上、ヤクザと議員が抗争状態にあるその町で15年前に起きた事件の真相を調べに来たのだが...。
謎解きサスペンスとしてはかなり秀逸な出来でした。次々と起こる出来事と物語の核となる15年前の事件との関連、アクの強いキャラと無駄のない構成。先が読めなくてどんどん先を観たくなるというか、途中で飽きることなく最後までしっかり観れる内容。特に、怪しいと思った人物が実は違ってて一見無関係だと思われた人物や場所が実は事件の中心を担っていたというオチは見事と言うしか。
絵は地味ですが(配色もくすんだ色が多い)物語の性質と合ってるし作画はかなり綺麗でアクション描写も手を抜いていない感じ。推理アドベンチャーゲームのような画面演出が特徴的でした。OPとEDの曲もかなり良いです。
関係ないですが、この話の元ネタの黒澤映画の用心棒は観たことなかったり...。有名なのにね;
2001年日本テレビ系放映全25話/堪能度:★★★★★