ペンギンの王様 真東砂波

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三流作家の26歳の青年は、おとなりの17歳の少女に恋をしている。青年と同居する人語を解するペンギンペン太の視点から描かれるラブコメストーリー。
主人公の青年はヒット作はないいわゆる三流小説家。いわゆるイケメン。彼の家には、父親が拾ってきた人語を解するペンギン・ペン太がいる。青年とペン太は悪友というか言いたいことを言える間柄で、青年はおとなりに住む女子高生に恋をしており、ペン太はそれなりに応援しているという状況からはじまります。
内容的にはそのまんまラブコメです。スタイリッシュな絵柄とある意味初々しい恋愛展開が見所かな。短いエピソードの連続という構成なので、主人公カップルはすぐに両思いになりラブコメらしい障害もありますがすぐに解決。ドラマチックな盛り上がりは少なめなのですが、気軽に読めるコメディタッチに徹した構成は読みやすく仕上がっています。
おそらくは真の主役であるペン太は人間同士の恋愛関係にまったく絡まない存在ゆえに客観的な視点と主人公の青年の後押しをするという役どころ。なかなか含蓄のあるアドバイスをしていますな。
主人公カップルは互いをよく思いやり各々のキャラの人格もかなり好感が持てる設定だったのがツボでした。2人の交流風景も好きでした。
ちなみに著者がBZのファンということで登場人物に彼らに似たキャラがいます。というか見たらすぐわかりますな。kのタイトルが発表された時期ってこういうパターンてけっこうあったよなー。

真東砂波
ボニータコミックス全3巻 / 秋田書店
ジャンル:少女・ラブコメ / 好み度:★★★★☆