1920年代上海。組織に属する14歳の殺し屋の少女・月に、有森という男性の暗殺の仕事が入る。正攻法では彼に近づけないため、標的の愛人マリアが経営する娼館に娼婦として入り込む。
暗殺のために入り込んだ先で暖かい待遇を受けゆれる月、そして月の出生に隠された謎が明らかになる。またある目的のため力強く生きるマリアの話。月を主役にした話とマリアを主役にした話の2話。
月の、暗殺者ゆえか表情が乏しくともたまに見せるこどもらしい表情とか、有森とマリアの本当の関係など設定やシチュエーションはけっこうツボでした。ハードな設定と展開のわりには心底悪人がいないというぬるくも優しい話。
エデンにおいでの劇中劇だったか。当初気がつかなかったよ(汗)しかしマリア編のラストがなんか中途半端。続く予定だったのかな。
猫山宮緒
花とゆめコミックス1巻 / 白泉社
ジャンル:少女 / 好み度:★★★☆☆