16歳のアメリカ人の財閥リード家の娘・キャロルはエジプト関連の考古学に関心が強い知識豊富な少女。ある日、リード家がメンフィスの墓を暴き、彼の姉・エジプトの女王であり祭祀でもあるアイシスの怒りにふれその呪術によりキャロルは古代エジプトに転移する。現代と古代エジプトをかけた壮大な恋愛と歴史スペクタクルロマン。
説明は不要と思いつつ一応（笑）。豪胆で自我の強いメンフィスに反発しつつも徐々に惹かれるキャロル、それに嫉妬する姉アイシスやキャロルの兄の心情、後々２人の王のキャロル争奪戦などおなかいっぱいな恋愛ドラマ展開。今見ても色あせることなく乙女心を振るわせるシチュエーションはたまりません。
恋愛面の描写は素晴らしいですが、個人的にキャロルが現代の知識を使い王を助けたりするエピソードも好きでした。ナイルの娘ってうまいネーミングだなと思ったっけ。あと当時の戦の歴史展開の壮大さもインパクトがありました。
幼いころ、登場人物のアドレナリンがざぶざぶ出ているような大仰な感情表現にびっくりしたのも懐かしい思い出（笑）びっくりしつつも引き込まれたよなあ。それにしてもまだ完結していないんですね。未完で終わらないことを祈ります。
細川智栄子・芙～みん
プリンセスコミックス１～ / 秋田書店
ジャンル：少女・大河ドラマ / 好み度：★★★★☆