明治時代。名家の養子で金髪のハーフの若旦那と使用人の少女の恋物語。
名門・久世家の使用人として働く少女・千歳は、年が近いということで、家の主の弟の実子でこのたび養子に迎えられる英国からの若旦那のお世話係をすることになる。
明治時代の身分差恋愛ものですが、総じてほのぼのでラブなほっこりとしたお話。主人公の勤める家の主人も奥方も名家のわりに気さくなタイプで使用人である主人公にも同じ目線で語るタイプだし、主人公の相手役の若旦那も口は悪いが芯が通っていて中傷なども蹴り倒し主人公を守るタイプという隙のない設定。
ゆっくり関係を育む展開ではなく即効で両思いになってからより絆を深める展開です。当時の身分の価値観を加味したトラブルも若旦那の一刀両断だし、ライバルが現れてもさほど揺るがず。おおむね主要人物たちが善人だからか総じてすれ違いやトラブル展開はゆるく、恋のスパイス（笑）程度というかハラハラせずに読めるタイトル。
木内たつや
花とゆめコミックス３巻 / 白泉社
ジャンル：少女・恋愛 / 好み度：★★★★☆