唯一の肉親の母親を亡くした15歳の少年・翼の前に現れたのは新しい父親と名乗る18歳の成之介だった。半信半疑だが現状では一番マシということで成之介と生家で住むことになった翼だが。擬似親子による家族物語。
母を亡くし天涯孤独となった翼の前に母の生前籍を入れたという18歳の成之介が現れる。いわゆる擬似家族ストーリー。年の差3歳、未成年の父親(しかも童顔)と息子ということで家族というよりままごとのよう、いやままじゃなくてぱぱごとか、という流れで題名が出てきます。なるほど。
大人気ない身勝手な大人から攻撃を受ける翼を守る成之介のエピソードとか成之介と翼の母の思い出の話とか、擬似家族ものではありがちな内容ですが新鮮味も多分に感じる内容でした。
さらっとさりげなく、でもきっちりとテーマが描写されているなあという印象。
2人だけでなく中盤から世界を放浪する父を持つ少女も登場し家族も増えましてにぎやかに。ラストはちょっとぼやけた印象ですがまあ存在の再認識で終わるのは順当か。
喜多尚江
花とゆめコミックス全2巻 / 白泉社
ジャンル:少女・ファンタジー / 好み度:★★★☆☆