エルフェンリート 

表紙画像
エルフェンリートをAmazonで見る

研究所から実験体とおぼしき全裸の少女が逃亡するところからはじまる。かなりの緊張感を持った重装備の警備員たちをなぎ倒し研究所の外に出る少女。そして海岸で散策していた幼なじみ同士の少年と少女は、件の少女を保護する。その少女は研究所での雰囲気と違い、にゅうとしか言葉をしゃべらない幼女のようなキャラになっていた。
冒頭のジェノサイド展開もびっくりだがなんかサブキャラになりそう?と思った研究所の女性職員があっさり死んじゃう展開もびっくりだった。テレビ放送なのに80年代後半のグロOVAを彷彿とさせる展開に唖然とした。あとこういうグロ展開だとわりと劇画ぽい作画の作品が多かったんだけど、いわゆる萌え系の絵でここまできわどい絵面なのはめずらしかったかも。背景とか空間描写など絵に関してはかなり水準が高かったように思える。平穏なエピソードにおけるキャラの表情もわりと細かかったし。
グロ描写抜きにしてもいろんな意味でせつないつーか心が痛くなっていったが、話がどう落ち着くのか気になって仕方が無かった話だった。ヒロインと彼女の追っ手たる彼女と同じ実験体の背景とその一途さが心に刺さる。
ヒロインの無邪気さはともすればあざとい萌えものではありがちのキャラなのだが違和感は少ないというのが見事。全体がシリアスだからってのもあるのかもだが。
原作未読で視聴したので、後に原作のほうがやるせない展開だったと後に知り、アニメのほうがこれでも救いのある終りだったんだなあと。
ちなみに視聴したのは修正のないCS放送のほうです。

2004年CS放送放映全13話+1話 / 堪能度:★★★★☆