吸血鬼がらみの事件でやってきた吸血鬼専門の賞金稼ぎの青年に感銘を受け修道士見習いから吸血鬼ハンターに弟子入りした少年。少年と青年と、賞金首を斡旋する協会から派遣された女性の3人の珍道中を描いたお話。
・・・あれ?なんか微妙にちがう?まあ一言でいうなら吸血鬼専門の賞金稼ぎたちの物語。
ハンターの青年はヒゲの美青年で普段はおっとり乙女系ですが戦闘になると気合を入れて好戦的な性格になり、少年はお日様でまっすぐな性格で同行する女性はハンターの青年に鼻血を拭くほど萌えを感じているという珍妙なキャラクター設定。
常に冬というか雪が大地を覆う世界観とロシア圏の固有名詞(あと東北系方言?)が使われているところが珍しいかも。たいてい読むのは西欧圏のイメージのファンタジーだからかなんだか新鮮でした。あと、獣型吸血鬼がほとんどの賞金首の対象というところも目新しいですかね。
登場人物のバックボーン等設定はシリアスめなんですが雰囲気は和み系とドタバタコメディ系と女子向け萌え系が混合しているので気負いせずに読めるところが好印象。
かといってストーリーがおざなりになってはおらず、絶妙な力加減というかバランスというか。細かい設定もしっかりと作られているところもいいです。やはりこの作者の作品は素直に面白い!と感じますね。
萌えと言えばこのタイトルで強調されるのはヒゲ萌え。ヒゲなのに美形で乙女系(オカマではなくおっとり系)の主人公ってのがもうなんかツボにはいりまくってます。ヒゲというと強面のオラオラ系しか思いつかなかった昔が懐かしい(意味不明)
岩佐あきらこ
ガンガンファンタジーコミックス全6巻 / スクウェア・エニックス
ジャンル:少年・ファンタジー / 好み度:★★★★☆