胡鶴捕物帳 片桐美亜

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領地内で不穏な事態が起きると、有能な部下に内定をさせ自分も敵地に乗り込み悪を裁くお役目を担う藩主の息子の活劇コメディ。
藩主である親が世間話のように不穏分子の話をしたり主人公が偶然悪事の一端に遭遇したりして捜査が始まるアンタッチャブルもので事件解決の〆は金さんのノリ。少女漫画でコメディ要素が多分にあるので死して屍ってな重いことはないようです。
時代設定は江戸っぽいですが文化様式は和風ファンタジーですね。侍チャンプルーみたいな感じというべきか。
主人公は言うにおよばず、その父、また部下はお色気勝気女性、生真面目青年、しゃべるのが苦手な忍者とキャラがたっています。無類の唐辛子好きでなくなると切れるというのが主人公キャラクターのポイントになのかな。
あくまでお軽く、スタイリッシュな活劇が特徴。でも事件の組み立てはおざなりではなくそれなりに練られています。娯楽ものとして楽しめる内容。
欲を言えばもうすこしデッサン力をあげて欲しかったりもする。絵柄はいまどきって感じで好きなので。キャラデザインもいいし、ここ、という場面構成もいいのでなんかもったいない気がしたり。

片桐美亜
あすかコミックスDX全8巻 / 角川書店
ジャンル:少女・和風活劇 / 好み度:★★★☆☆