バスケ選手だった兄を事故で亡くし自分も走れなくなった少女・太陽。彼女は高校ではバスケ部のマネージャーになることを決意し、入学前に偶然出会った少年水都と約束を交わす。しかしバスケ部には不穏な噂があり、バスケ部を仕切る部長にはマネージャーになることを拒否されてしまう。そんな中、太陽は、バスケ部の内情に不満を持つ熱血少年檜と出会う・・という展開。
弱い部員をつぶすなど強引で形振りを構わない方針の部長のワンマン状態のバスケ部。太陽と檜は入部を認めてもらうために提案を持ちかけるなど、スポーツそのものを描く青春ものというより、学校という枠の中での同世代の少年少女たちの葛藤や衝突や感情描写に重きを置いている印象を受けました。ドラマ重視って言えばいいのか。それゆえ人物描写は深いものを感じますが、展開がちと唐突すぎるところもあったりなかったり。
完全悪役かと思われるキャラも実は理由があるというパターンにはちょっと萌え（笑）
しげまつ貴子
プリンセスコミックス全３巻 / 秋田書店
ジャンル：少女・青春 / 好み度：★★★☆☆