時は幕末。道場に通い武士の息子だろうが気後れせずに向かっていく気性を持つ、宿場の息子・壱陽と朱彦の物語。
ある日、彼らの宿屋に賊が入り、2人は追うも返り討ちにあいそうなところを一人の青年に助けられる。その青年は新撰組の沖田総司と名乗る。そしてこの事件の後、2人は「おつかい」を親に頼まれ京の都へ出立するが・・・。
2人は兄弟ですが、壱陽は養子であり、賊が彼らの家に侵入したのもそのへんが関与しているようです。暗躍を察知した彼らの親はその現状を打開するため2人を京へおもむかせたという展開か。
未成年の剣士ものではよくある竹刀と真剣のギャップの葛藤とか、物語においての主人公たちの立ち位置の伏線とか、基本にのっとっているかんじ。
幕末だし、話の冒頭で沖田が登場しているところから、新撰組が大なり小なり物語に関わる模様。
2人は剣を腕を磨いているところから、ピースメーカーみたく2人は新撰組に入るのか、はたまた、あくまで壱陽の出自に関わる事件がメインで新撰組の面々はそれに関わるだけなのか。
新撰組というモチーフを絶妙な距離で使っているタイトルであると期待。
片桐いくみ
ゼロサムコミックス全3巻 / 一迅社
ジャンル:時代・ドラマ / 好み度:★★★☆☆