舞台は現代の京都。しかし古都には様々なものを食らう妖怪が跋扈していた。その妖怪は体現するときは普通の人間に認識されるが消えるとその存在の記憶は通常なくなってしまう。京都の高校に入学した男子高校生である主人公は妖怪の記憶が消えない適正ありの人間で、妖怪を滅する特殊な能力を持つ少女と共に戦うことになる。
一応バスターものなのですが物語の雰囲気はライトというかコメディに近いノリです。化け物もグロテスクというよりどこか愛嬌があるというか現象に近い感じ。
主人公がモンスターと戦うゲームに長けていてそのノウハウを化け物との戦闘に活かすとか、実際の戦闘はバディで行われ攻撃役と攻撃役が受ける被害を肩代わりする役で構成されるなど基本を抑えた設定がツボ。化け物VS主人公たちが所属する機関だけでなく別の勢力もあるという演出も自然でうまい。
小学生のツンデレとちょい苦労性の男子高校生、その他脇キャラも物語における役割がしっかりできているしある意味二面性が際だっており、興味深い人間関係の描写が期待できそう。コメディとシリアス、ミステリな要素も加味したバランスの良い読みやすい娯楽作品といった印象を受けました。
浅野りん
ブレイドコミックス全5巻 / マッグガーデン
ジャンル:少年・学園・ファンタジーバトル / 好み度:★★★★★