中華風な世界観の国が舞台。その国の王女は幼いころから世話役の少女とともに屋敷に暮らし、屋敷から外に出たことがない身の上。
王女は、年を重ねるごとに外への憧れが強くなり、外に出させないようにしていた世話役の少女を出し抜き外に出る。そして、父王は死体をよみがえらせる術「蘇摩」に溺れており、世話役もその死人であり、実の娘である王女にもその術を施そうとしていたこと、未成年の人間を殺すと祟りがあるので幽閉していたことを知る。王女は父王から逃亡、世話役の少女とともに蓬莱を目指すという展開。
王女は明るく天真爛漫でまっすぐな気質。世間知らずなのはそれまでの環境から致し方ないもののかなりの順応力があるタイプ。一方世話役の少女は思慮深く、抜けてるところもありますが王女に振り回されつつも王女を第一に考える従者の鑑タイプかな。
こういった主人公たちのキャラ設定のせいか、超シリアスなバックボーンの割りにさほど陰鬱な雰囲気が少なくドラマや人情ものの要素を加味した冒険活劇ファンタジーといった印象を受けました。蓬莱の真実とか父王の真意とか蘇摩の謎とかミステリな部分もあり結構ワクワクする構成かと。
山田瑯
少年マガジンコミックス全２巻 / 講談社
ジャンル：少年・活劇ファンタジー / 好み度：★★★★☆
表紙を見て、世間知らずの坊ちゃんと優男の従者の旅の話と勘違いした私・・。表題にガールズってあるのに;;