商店街に1つの喫茶店が開店する。和という穏やかな店名だが、マスターはかなりの強面。商店街の他の店主たちはヤクザではないかと懸念する。しかし蓋を開けてみると外面に反し、甘党でコーヒーの腕も確かなおじさんマスター。言動も元ヤクザ?と思しき雰囲気だけど本当の前の職業は1巻終わりに判明する。
主人公であるマスターの外面と内面のギャップをうまく組み込んだ設定と展開。喫茶店という舞台なのでやってくるお客とのエピソードが主流ですが、お客割合は今のところ商店街の人たちが多数なので、商店街ドラマの様相も呈してくるのかもしれず。
堅実さを感じる写実的な絵柄ゆえか、エピソード構成もキャラの言動描写もリアリティがありじんわりとくるタイトル。個人的におっさんキャラたちの生き生きとした表情がたまりませんでした(笑)
大笑わせるところなどをきっちりと抑えており、大げさすぎず泥臭くないいまどきな人情系ドラマという印象。
宮本福助
モーニングKC全3巻 / 講談社
ジャンル:青年 / 好み度:★★★★☆