薬学女子 北乃ブンコ

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現役薬学部学生である著者による、薬科大や薬学部の内情や薬のトリビアを綴ったエッセイコミック。
医学部や獣医など医療系ネタのタイトルは割と見かけますが薬学をテーマにしたタイトルを見たのは初めてかも。
一般的に知られづらい世界の紹介としては楽しくまた割と有意義な内容だなと思いました。年齢もあり、私自身少なからず薬に興味があるからかもしれませんが。同業の人とそれ以外の人とでは印象がけっこう違うんだろうなー。
メインは体験に基づく薬学世界の紹介かな。薬を扱う際の道具とか手順などけっこう興味深い話が詰まっていました。通常の会話に専門用語が飛び交うとか、実験中の逸話やラットの話、教授のネタ、などなども。この辺は分野がちがっても他の理系学部の話と似たようなパターンだなあというのが正直な感想(笑)。
著者のラット萌え(?)ネタはなんか和みました。北海道の大学のお話なので雪のエピソードもちょこちょこ。運転手さんの話にしびれました。かっこいい!
学習風景以外には薬のトリビアやノウハウなどの話もあり。薬同士の飲み合わせ、薬と食べ物との組み合わせなど身近でためになるが多かったです。
絵はイマドキ(古語)な絵柄ではありますが、個人的にはどうにも線が雑で少々読みづらい印象を受けました。1ページ横長の4コマ割りの構成なのが救いでした。

北乃ブンコ / PHP研究所全1巻
ジャンル:エッセイ / 好み度:★★★★☆