アシスタント稼業から商業デビューし漫画家となった著者が同業者の漫画家に行った取材ルポ漫画。
漫画家に取材という企画自体は珍しくないと思うのですが、業界をそれなりに知る著者による取材という点は目新しい要素であり、その質問内容は、一歩突っ込んだ印象を受ける深いものがありました。
売れている数人の作家さんの内情的な取材レポートが収録されていますが、個人的には、こういうものなのかという感想以外は特になし。業界や漫画家本人にはさほど興味がわかない人間だからだろうな;
それにしても金銭感覚がちょっと変わっていたりお金の使い方が特殊だなと感じたのは気のせいではないですよ・・ね?漫画家さんてこういうパターンが多いのかな。モノを生み出す業種の人特有なのか単に世間の物差しを知らないだけなのか。
読み物としてはあしめしより楽しめました。1巻帯の大和田先生のコメントはかなりウケた。
タイトルの「あしなり」は漫画家アシスタントで成金になれるか!?~の略。タイトルと内容が一致してねえと思うのは私だけではあるまい。あしめしと似たようなタイトルにしたかったのかな。
今回もフルカラー仕様ですがインク臭くないのは良い(笑)
葛西りいち
バンブーコミックスWINセレクション全2巻 / 竹書房
ジャンル:エッセイ・レポート / 好み度:★★★★☆