人と神と妖が存在する、古事記を彷彿とさせる神世の時代が舞台。
火鉄山で蛇身の神「夜長彦」と共に暮らしていた小さな体躯の鉄壱智。自分のこと、御山の外の世界のことを知るため試行錯誤をする日々。そして山の終わりの門から外に出た鉄壱智は人間世界へ...。
一方、神を手に入れ天人帰りの朔ら彦一派、神殺しの術を求める青年、神簿帳にない「神」を探す一派等が各々の目的のため動いていた。...ってな感じ?(汗)神道系の話...のようです。多分。
現時点ではまだまだ物語の序章という感じです。作者の連載ものって数巻重ねないと全容が見えてこないので評価はとりあえず保留。でも面白くなりそうな予感。
少年魔法士と同様、嘘八百(笑)な世界観ですが、この世界の「神」は人同様の精神構造に近く描かれているせいか人の描写も神の描写もリアルというか生々しいというか。まあ日本の神代の話ってけっこう生々しいらしいのでその辺は沿ってるのかな。キャラの語りはあいかわらず印象深く読ませますね。
鉄壱智のサイズは森の小人くらいなんですかね。2巻の裏表紙見るまで大きさが把握できなかった私(笑)どうも神話時代をベースにしているけど主題は環境問題関連の模様。
なるしまゆり
ゼロサムコミックス全10巻/一迅社
ジャンル:神話ファンタジー / 好み度:★★★★★