年上の恋人、桜と蜜月を過ごす高校生・江端克己。しかし彼女は異世界の故郷へ還らなければならない身だった。室町~鎌倉の武将がいる戦国時代でありながら科学やバイオテクノロジーが発達した平行世界「日本国」。桜を追いかけて「日本国」へ着いた克己は、自分そっくりの顔を持つ「源氏」の葬列を発見する......。
作者独自の感性が随所に表現されている作品。SFファンタジーな設定ながら、そのテーマは恋愛。語られるさまざまな恋愛観、人生観、人物の台詞等、全てが斬新で目から鱗が落ちた記憶があります。特に清盛(兄)の純粋な独白は激しく切なく、まさに胸を締め付けられる気持ちになりました。番外編は泣ける。また、世界設定も異色で魅力的。有機原石を使い欠損した体の部分と同じ形と機能を持った生き物を寄生させて補うという設定がツボでした。
個人的には第一部までが好きでしたねー。二部は展開や話の構成には惹かれるけど。これも未完状態です。再開希望。
高河ゆん
ウィングスコミックス/1~8巻/新書館
ジャンル:恋愛・SFファンタジー/好み度:★★★★★